転職の進め方 働きながらできる転職準備5ステップ
今の会社に不満があって転職したいけど、何から準備をすればいいかわからない。
転職の準備をしたいけど、働きながらでは時間がない。
そんな風に悩んでいませんか?
今回は、転職したいけどなかなか一歩目を踏み出せない方のために、転職の準備についてご説明いたします。
すべてを一気にやる必要はありませんので、出来る準備から少しずつ進めていけばOKです。
準備さえしておけば、半年後でも一年後でも、自分がしたいと思ったタイミングで転職活動をスタートすることが可能です。
※準備が出来た後の面接対策などはこちらをご覧ください。
別記事:今すぐできる面接対策 内定率50%超えの面接テクニック
別記事:今すぐできる面接対策 内定率50%超えの面接テクニック 想定質問編
(目次)
STEP1 履歴書のベースを作る
求人に応募するには、ほとんどの会社で書類選考があります。
いい会社を見つけたときにすぐに応募できるように、書類の準備だけはしておきましょう。
まずは履歴書のベースを作っておくと、今後の転職活動でも使い回しができるのでおすすめです。
※たまに書類選考なしの会社がありますが、ブラック企業率が高めなのでお勧めはしません
履歴書のフォーマットを探す
昔は「履歴書は手書き、パソコン作成は手抜き」と言われていましたが、最近はそんなこともなく、パソコン作成でもまったく問題ありません。
手書の履歴書提出を求める会社は、逆に「手書きの履歴書を用意」と指定してきますので、安心してパソコン作成の履歴書を使いましょう。
ただ、パソコンで作成と言っても一からすべて手作りするのは大変なので、ネットで履歴書のフォーマットを探すといいでしょう。
履歴書フォーマットで検索すると色んなフォーマットが見つかりますので、いろんなフォーマットを見比べて、自分にあったものを探し出してください。
たとえば、志望動機や自己PRのサイズや、趣味欄の有無、希望年収の記載欄など、フォーマットによって記載方法が異なります。
自己PRをしっかり書きたいのであれば自己PR欄が大きいほうがいいですし、逆に自信がないのであれば自己PR欄は小さくして、簡潔にまとめたほうがいいかもしれません。
たかが履歴書と思わず、たくさんのフォーマットを比較して、自分で使いやすそうな履歴書フォーマットを探してみましょう。
後述しますが、職務経歴書に志望動機や自己PRを入れるという手もありますので、その場合は志望動機や自己PR欄のない履歴書を使用しましょう。
卒業年度や資格の取得年度等を整理しておく
履歴書には学校の入学、卒業の年度や、今の会社への入社の年月、資格を取得した場合はその取得年度等を記載する必要があります。
調べればすぐわかる内容ですが、事前にまとめてあると転職活動がスムーズに進みます。
卒業年度は今後も変わりませんので、一度履歴書に記載してしまえばこの先何年経っても使えます。
一度整理しておくとよいでしょう。
私も直近で転職活動を行っていましたが、10年前に作成した履歴書をベースにしていました。
証明写真も撮っておく
履歴書をパソコンで作成したあと、データで証明写真を添付する場合もあれば、印刷して証明写真を貼り付け、郵送する場合もあります。
どちらにせよ証明写真は必要なケースが多いですが、身だしなみを整えて撮影しなければいけませんので、仕事帰りにふらっと立ち寄るわけにもいきません。
ある程度まとまって時間がとれる時に、しっかりと身だしなみを整えて証明写真も撮影してしまいましょう。
駅などに設置されていボックス証明写真機も、昔より格段に性能があがっていますのでまったく問題ありません。
証明写真機のおススメは、株式会社DNPフォトイメージングジャパンの「Ki-Re-i」です。
画質補正や肌質補正などもしてくれますので、お近くにある方はぜひ使ってみてください。
撮影データのダウンロードも可能です。
志望動機や自己PRは簡単に入れるか未完成でもいい
履歴書に志望動機、自己PR欄がある場合、準備段階では空欄でもかまいません。
志望動機も自己PRも応募先の会社によって書き換える必要があるので、まったく同じ文面を使いまわすことはできないのです。
今後応募先の会社を決めた際に一から考えるのが大変そうであれば、たとえば思いつくことを簡単に箇条書きで記入して、応募先の会社が決まったらそれをベースに書き換えてもいいでしょう。
STEP2 職務経歴書のベースを作る
履歴書の次は職務経歴書の作成です。
職務経歴書とは、今まであなたが働いてきた会社の規模や、仕事内容、成果、学んだことなどをまとめた書類です。
履歴書は新卒での就職活動やアルバイトの応募でも使うことがありますが、職務経歴書は転職の際にしか使わないので、初めて作成する方も多いでしょう。
だからこそ、職務経歴書の仕上がりは書類選考の合否に大きく影響します。
職務経歴書のフォーマットを探す
まずは履歴書と同じで、職務経歴書のフォーマットを探しましょう。
履歴書と同じく何種類もありますので、たくさん見比べて自分にあったフォーマットを見つけてください。
フォーマットを探す際の注意点は、履歴書との記載内容の重複の有無です。
たとえば履歴書で自己PR欄がないものを使用している場合は、職務経歴書には自己PR欄が必要です。
逆に、履歴書にも職務経歴書にも志望動機欄があると、内容の重複になりますので、職務経歴書の志望動機はなくても構いません。
職務経歴書のサンプルを色々読む
職務経歴書は、今までの仕事の内容や会社の規模、学んだことや達成したことなど、書くことがたくさんあります。
フォーマットがあったとしても、人によって書くことも変わってきますので、とにかく色んな職務経歴書のサンプルを見て、自分の仕事にあった書き方を学びましょう。
たとえば営業系の方であれば数字の記載が重要ですが、事務職であれば業務内容や自分ができることがメインになってきます。
マネジメント職であれば、部下の人数やマネジメントの範囲を記載したほうがよいでしょう。
このように、職種によって書くことがぜんぜん違いますので、自分にあった職務経歴書のサンプルを探しましょう。
職務経歴書の完成度は80%くらいを目標に
職務経歴書は自分の仕事の内容や成果を記載した書類なので、一度作ってしまえばすべての会社に通用すると思う方もいるかもしれません。
大変残念ですが、職務経歴書も応募先の会社によって書き換えていく必要があります。
職務経歴書は今までの仕事内容や成果を記載した書類ですが、それを次の会社でどのように活かせるか、どうすればそれを相手に伝えることができるかを考えないといけません。
たとえば営業系の方が営業から営業へ転職するのでれば、どのような相手に営業を行い、どのように数字を達成してきたかを記載するのが一番のアピールです。
営業系の方が営業から事務系の職種へ転職しようとしているのであれば、職務経歴書の書き方も変わってきます。
数字に関する記載を少なめにして、顧客管理の方法(データ管理)や、営業の中で発生した事務業務をどのように行ってきたか等、事務的な要素を記載しないといけません。
このように、応募先によって多少内容を書き換える必要がありますので、100%の完成ではなく80%くらいにして、あとは応募先の会社にあわせて書き換えていきましょう。
STEP3 目指す業界、職種を決める
書類の準備ができたら、次は目指す業界や職種を考えましょう。
今までの経験や学んだことで、挑戦してみたい業界があればそこでもいいですし、やってみたい仕事があれば職種から先に決めてもいいでしょう。
まず、目指したい業界が決まっていない方は、気になる業界の特徴を調べましょう。
目指す業界によって年収や休日などはほぼ決まってしまいますので、事前にその業界の特性を把握することは重要です。
たとえば、外食産業で毎日18時退社や土日完全休みというのは難しいでしょう。
転職の理由が「土日にしっかり休みたい」であれば、外食産業に転職するのはおススメできません。
業界を決めたら次は職種を考えます。
営業系、事務系(人事、総務、経理等)、研究員、技術者、運転手、作業員など、職種もたくさんあります。
同じ会社であっても、営業系などの職種は土日出勤があり、事務系の職種は土日休みというケースもありますので、業界からではなく職種から会社を探すのもいいでしょう。
目指したい業界が決まっておらず、色んな業界について幅広く知りたい方には、ぜひ業界地図を読んでみてください。
目指す業界について何社か求人をチェックしてみる
目指したい業界が決まったら、実際に何社か求人をチェックして、条件や業務内容のイメージと大きくかけ離れていないかチェックしてみましょう。
業界内でもいろんな会社があり、労働条件も異なることがわかります。
たとえば先ほど例にあげた外食産業の休日ですが、オフィス街にあるお店であれば、土日はお休みの場合もあります。
土日や夜間に営業しているようなお店でも、本社スタッフ(総務、人事、経理等)は土日休みかもしれません。
他にも、不動産業といえば水曜日休みで土日は出勤というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、法人営業であれば土日休みの会社もあります。
「この業界はこうなってる!」と思い込んでしまう前に、色んな会社を見てみるのがいいでしょう。
目指したい業界での平均年収と大手の年収を確認する
目指したい業界を決める際には、その業界での平均年収を事前に調べてください。
平均年収の低い業界では、残念ながら長期間働いていっても年収をあげていくことは難しいです。
ただし、業界の平均だけでなく、大手企業の年収もチェックしてみてください。
業界の平均は低めだったとしても、大手の年収が平均より高い場合もあります。
その場合は大手を直接狙うか、規模の小さい同業他社で資格や経験をつみ、数年後にキャリアアップを狙うという手もあります。
たとえば私の働いている業界は平均年収400万円前後となっており、実際前の会社ではそれくらいでした。
10年ほど前に同業他社の大手へ転職し、今では平均の倍近い年収になっています。
STEP4 今の会社で面接時間を確保する方法、時期を考える
書類の準備ができれば、あとは気になる会社に応募するだけです。
書類選考を通過できればあとは面接ですが、時間のあった学生時代の就職活動と異なり、働きながら転職活動する場、面接に行ける時間も限られてしまいます。
企業側も、すぐに面接に来れるわけではないということは理解はしていますが、面接の日程が1ヶ月以上先になるようであれば、他の応募者に先に内定を出されてしまうかもしれません。
応募の前に、書類選考を通過した際の面接のおおまかなスケジュールを想定して対策をしておきましょう。
面接は終業後か、有休を使うか
応募先企業から書類選考通過の案内がくれば、当然次は面接です。
転職活動では、いつでも面接に行ける環境ではないため、どのように面接時間を確保するか予め考えておきましょう。
いつでも有休を使える環境にいるのであれば、面接の予定も組みやすいので安心です。
ただし、会社によっては有休申請を何日前までに行うなどのルールが決められていることもありますので、申請が間に合うかどうかを考えながら面接の設定を行いましょう。
あまり有休を使えない会社で働いている場合は、終業後の面接も検討してください。
これは応募先の会社次第ですが、中途採用の面接であれば、平日19時以降など、遅めの時間でも面接を設定してくれる会社が多いようです。
面接に影響するような繁忙期はないか
すでに働いている方なら、ご自身の会社、部署の繁忙期はご理解されているはずです。
たとえば経理系の部署であれば会社の決算前後はとても忙しいですし、旅行業界であれば夏休み、冬休みなどの長期のお休みも忙しいでしょう。
繁忙期に有休をとったり、定時に帰って面接を受けるのは難しいですし、疲れていると面接での受け答えも失敗しやすいかもしれません。
どうして繁忙期中に転職活動をしないといけないなら別ですが、そうでない場合は面接と繁忙期が重ならないようにしましょう。
STEP5 希望の会社に応募する!
STEP1~4の準備ができたら、あとは気になる会社へ応募するだけです。
応募の方法は、企業HPからの直接応募や、転職サイト経由、後ほど説明します転職エージェント経由などがあります。
特定の媒体でしか募集していない会社もありますので、どうしても応募したい会社がある場合は、色んな媒体から探してみると求人が見つかるかもしれません。
応募する会社が決まれば、転職の準備はあと少しです。
応募する会社にあわせて書類を完成させる
STEP1、2でもご説明しましたとおり、書類は応募先企業によって少しずつ作り変えていかないといけないので、応募する会社が決まったら履歴書、職務経歴書を完成させてください。
書類の修正ポイントは主に二つです。
今までと同じ職種・業界か、別の職種・業界か
職務経歴書は今までの仕事で学んだことや成果を記載する書類ですが、今までと同じ職種・業界で働く場合と、今までと違う職種・業界で働く場合では、書き方を変える必要があります。
あなたの職務経歴は変わらなくても、その中でどの部分を積極的にアピールするかは変わってくるのです。
たとえば、飲食店勤務の方が転職する場合、キッチン担当からキッチン担当であれば、今までの料理経験をアピールすることが必須です。
しかしながら、飲食店からまったく別の業界を目指すのであれば、申し訳ありませんが料理のレベルはアピールになりません。
料理の技術については短く記載し、仕入れ業者との折衝や在庫管理、接客経験の有無、アルバイトスタッフの指導やシフト管理などをメインに書いていく方がアピールになるでしょう。
職務経歴書の書き方は職種や業界によって書き方はかなり変わってくるため一言で説明するのは難しいですが、簡単に記載すると以下のような例になります。
・営業系 ⇒ 営業系(同業他社) 今の会社での成果、数字をアピール
・営業系 ⇒ 営業系(他業種) 今の会社での成果をアピールしつつ、他業種でも通用するという柔軟性の高さを具体例とともにアピールする
・営業系 ⇒ 事務系(同業他社、他業種) 今の会社での成果をアピールしつつ、営業の中での事務作業(契約行為など)も記載し、営業以外の仕事への対応もアピールする
・事務系 ⇒ 事務系(同業他社) 今の会社でやっていること、学んだことをアピールする。
・事務系 ⇒ 営業系(同業他社、他業種) 今の会社での業務内容から、電話対応やメール対応等、顧客対応もできる部分を積極的にアピールする
これはあくまでもイメージなので、実際はあなたの経験や目指している職種に併せて、より深く細かく記載してください。
応募先の会社に通用しそうな実例、実績があれば記載する
業界や職種によって書き方を変えていくだけでなく、可能であれば応募先企業で特に通用しそうな経験や実績を記載しておきましょう。
これは、その会社での業務能力だけでなく「あなたの会社の求人情報を見て書類を作成しました」というアピールにもなります。
必ずしもその会社に通用する経験があるとは限りませんが、出来る範囲でその会社にあわせた職務経歴書を作りましょう。
働きながら転職活動をするなら転職サービスを使って時間短縮
転職活動では書類の作成や、自分の希望にあった会社を探す等、やることがたくさんあります。
初めてだと進め方がよくわからなかったり、せっかく作成した書類もきちんと自分のアピールができていないかもしれません。
転職エージェントに登録をすることで、書類作成にアドバイスをしてもらったり、自分にあった会社を紹介してもらい、転職の時間を短縮することが可能です。
はじめての転職活動をスピーディーに進めたいなら、ぜひ転職サービスに登録してみてください。
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もちろん書類の作成や、面接の練習も行ってくれますので、内定率は86%!
まとめ
今回は、転職活動をはじめたいけど何からはじめたいかわからない方へ、転職活動の進め方について説明しました。
時間がない方でも少しずつ準備を進めていけば、はじめたいと思った時にすぐに求人に応募することが可能です。
転職をお考えの方は、少しずつでもいいのでぜひ準備を進めてみてください。